キャリアガイダンスレポート

淑徳大学

低学年次からのガイダンスと2年次必修のキャリア教育で、自分らしい生き方を模索する

キャリア教育・支援センター

酒井 めぐみ さま

ガイダンス 開催を決定した理由はどのような点でしょうか。

本学では、障がい学生を対象としたキャリアガイダンスを2012年より実施しています。
ガイダンスを始めた2012年当時の法定雇用率は1.8%、厚生労働省の統計データによれば、民間企業で雇用されている障がい者の数は2023年現在の6割程度でした。この頃は障がい学生向けの求人情報は現在ほど多くなく、就職活動に苦戦したり進路が決まらずに卒業していく学生もおり、何とかしなければという思いがありました。
学生へのきめ細やかで専門的な支援が求められている一方で、キャリア支援室が提供できる情報が不足していることや、学生にとってロールモデルがいないということも課題に感じていました。
ご縁あって2012年よりサーナ様にガイダンスをお願いするようになり、全学年の学生を対象に実施しています。2017年度からはガイダンスの内容を少しずつ拡充し、障がい者雇用に積極的な企業採用担当者様や社会で活躍する卒業生の講演、進路の決まった4年生からの体験談を聴くなど、できるだけ学生に「働くイメージ」を抱いてもらえるよう取り組んでいます。特に1~2年生に対しては、ガイダンスを機に「働くこと」や「社会に出ること」を早い時期から意識し、充実した学生生活を送ってほしいと考えています。

今後の課題はどのような点でしょうか。 

障がい者採用に積極的な企業様を訪問させていただくと、3年次の秋口には選考を開始しているとお聞きすることがあります。就職活動が早期化する一方で、学生は修学上の課題を抱えていたり、自己理解を深められるような社会経験が十分ではないケースもあり、就業観の醸成機会をいかに提供できるかという点を課題に感じています。

本学では、全学共通の基礎教育科目(S-BASIC)を2023年度よりスタートさせました。東京・千葉・埼玉キャンパスの7学部13学科の全学生に対し、淑徳大学ならではの8つの基盤教育を同一のカリキュラムで展開しています。(https://www.shukutoku.ac.jp/university/about/manabi.html)これら学びの1つに2年次必修の「社会的・職業的自立Ⅰ・Ⅱ」という科目があります。この授業では、自身の専攻分野と社会との繋がりや、自分なりの働く意義について考え「社会にどのような価値を提供したいか」を言語化することで働く軸を明確にし、その後の主体的な進路選択を後押ししていきます。
このような科目やインターンシップ・職場体験等を通じて鮮明になった「自分らしい働き方」の実現に向けて、キャリア支援室では学生一人ひとりの個性を大切にこれからもサポートしてまいります。

弊社へのメッセージ

長きにわたって本学学生を支援くださり、誠にありがとうございます。いつも学生にとって分かり易く丁寧な言葉でお話しいただけるので、職員も毎回気づきが多く勉強になっています。ガイダンスを機に活動をスタートする学生も多く、本学にとって欠かせない重要な行事となっています。参加した学生の様子を的確に捉え、イベントなどでも気に留めてくださり大変心強く感じています。今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

次年度開催時期:9月

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