キャリアガイダンスレポート
|東洋大学 就職・キャリア支援部
●広い視野を持ち、社会の環境の変化に対応できる人材を送り出す
本学では平成24年の創立125周年を機に、「哲学教育」「国際化」「キャリア教育」を3つの柱として教育・研究活動を展開しています。これらの基本方針で育てていくのが「グローバル人材」といえるでしょう。そのために設置して3年目を迎える「グローバル・キャリア教育センター」において、様々なプログラムを展開することでグローバルな視点から活躍できる人材の育成に取り組んでいます。
このグローバル人材の育成は、本学の建学の精神でもある「独立自活」の力を持つ人材の育成に他なりません。つまり主体的に物事を捉えて行動する力を身につける人材の育成です。そのためにも、単に語学力を身につけるだけではなく、学生時代の様々な経験を通じて、社会の環境の変化に対応できるよう、幅広いキャリア支援・就職活動支援プログラムで支援しています。
●障がい学生向けセミナーへの参加をきっかけに、より積極的な行動を
障がい学生に対するキャリア形成や就職支援においても、平成25年4月に設置した「バリアフリー推進室」と連携して、求人情報などの情報提供、個別面談などを行ってきました。
そしてこの支援をさらに充実したものにしようと新たに実施したのが、障がい学生向けの「就職支援セミナー(キャリアガイダンス)」でした。事前に全キャンパスと情報共有をしていたことで、他キャンパスの障がい学生も参加してくれました。嬉しかったことは、障がい学生に加え、ノートテイクなどで日頃から障がい学生をサポートしているヘルパー学生も参加してくれたことです。
これらの参加学生は、企業における障がい者雇用の実情などを初めて知ることで、勇気と元気を得たようです。何よりも、大学で「就職・キャリア支援部」と「バリアフリー推進室」が連携して学生支援にあたっていることがわかり、安心したのではないでしょうか。これからは学内・外を問わず、情報を得るために、積極的に行動することを期待しています。
また、学生のみならず職員にとってもこのセミナーの開催はよい経験になりました。といいますのも「就職・キャリア支援部」と「バリアフリー推進室」の障がい学生に対する情報共有はもちろん、より充実した支援策を実践するための連携のあり方を考える上でもよい機会になりました。今回のセミナーを踏まえ、今後はさらに充実した支援セミナーが実施できればと考えています。