キャリアガイダンスレポート
|龍谷大学 キャリアセンター 次長
●個別相談を重視した体制で全学生をサポート
本学では健常学生と障がい学生を分け隔てることなく、積極的なキャリア教育と進路・就職支援を行っています。例えば、「マイキャリアノート」(低年次向け冊子)などによって、1年生から学生一人ひとりのキャリア形成を支援し、進路・就職活動では「就職活動状況把握システム」などにより全学生の就職活動を把握してサポートを心がけています。
そんな支援体制の中で私たちが何より重視しているのがface to faceの個別相談です。本学にはキャリアセンターを中心に、多くの専門資格を有するキャリアカウンセラーがおり、学生一人ひとりに対してきめ細やかな対応を行っています。当然、障がい学生にもカウンセラーが相談に応じています。
●障がい学生の「気づき」に役立ったキャリアガイダンス
障がい学生に対して、さらにきめ細やかな就職・進路支援を実践するために「就職(キャリア)支援セミナー」を開催しています。障がい学生の中には、総合職として働きたいという学生もいます。しかし、現実的には障がい内容などにより総合職での採用は難しいケースがあります。そこで選択肢を広げるために、障がい者採用や企業の受け入れ態勢・障がいの配慮についてなど障がい者の雇用の現状について知る機会を提供しています。
3年生、2年生だけでなく、保護者や日ごろ障がい学生をサポートしている支援学生が参加してくれました。参加した学生は障がい者の採用制度や企業の受け入れ態勢などを知ることができ、働くことに対して以前より前向きになれたようです。このように障がい学生に対して有益な情報提供の場であるキャリアガイダンスは、今後も開催したいと考えています。