キャリアガイダンスレポート
|日本福祉大学
●社会や仕事に興味をもち行動できるようにサポート
本学は建学の精神に基づき、早くから障がい学生を受け入れ、現在は約150名が在籍しています。こうした障がい学生に対して障がい学生支援センターとキャリア開発部が連携してサポート活動を行っています。
活動の中心は、障がい学生が自分自身を客観的に知り、社会や仕事に興味をもって積極的に活動できるようサポートすることです。つまり、大学の役割は、学生が自分の強みと弱点を知ったうえで可能性を切り開く行動を起せるようにすることです。とくに就職活動は社会との接点が生まれる期間です。自分を客観的に知ることができる大きなチャンスですから、これまでも社会で活躍している卒業生を招いての講演など、社会を知る機会を設けていました。
キャリアガイダンスも、働く意義や企業の考え方を知る絶好の機会だと感じています。障がい者の就職状況や企業の採用状況をはじめ、就職活動における具体的なアドバイスをいただけるため、学生はキャンパスでは知りえなかった社会という広い世界を感じることになったと思います。
●キャリアガイダンスを通して学生の自立を「応援」していく
同時にキャリアガイダンスでは、保護者の方にも参加していただけるように告知しています。こうした働きかけによって、本人だけでなく保護者の方にも、障がい学生を取り巻く就職状況を知るいい機会になっています。保護者の方には、お子さんが社会に出て行くためには何を準備しなければいけないのかを理解し、「守る」のではなく「応援団」として支えていただくことが私たちの期待するカタチです。今後もキャリアガイダンスをはじめとした様々な取り組みを通して、「学生本人」「大学」「保護者」が三位一体になって、障がい学生が興味ある分野にチャレンジできる環境づくりを整備していくつもりです。